人間関係が泥沼化したとき、よく「身辺整理をしなさい」と言いますよね。
複雑で真実が見えにくい現代社会に生きている私たちだから、自分にとって誰(何)が必要で誰(何)が必要でないのかを常にはっきりさせなければ、せっかくのエネルギーを浪費することになります。
書類などを「収納する」という行為は、基本的には「身辺整理」と同根です。だから、いい人生を送りたいなら、まずは身近の情報をきちんと収納ファイルに分類することから始めたらいい。
一見、対極にあるように思われる「整理整頓」と「創造性」。
前者は、一糸乱れぬビジネスマンやはりきりママを連想するし、後者は、身なりを気にせず荒唐無稽なアイディアに酔っている天才芸術家などを連想してしまう・・本当はそんなことないんですけどね。
本当に創造性あふれる人間だったら、こんな風に極端に偏ることはないと思うんです。
無からは何も生まれませんので、一流のアーティストは逆に、すごい分析センス(意識的であれ無意識的であれ)を持っているし、情報を非凡で繊細なタッチで整理する能力が基本にあるではないかと。そうでなければ、新しい価値や美なんて生み出せません。
いや、上記のように書いてしまったら、整理整頓、すなわち、収納することが二次的で、創造のための手段のような印象を与えてしまうかもしれませんが、これは私の本望ではありません。
逆にこう力説したいですね。「収納する行為は美しい!」と。
人間は大昔から、混沌としたこの世界に秩序を与えようと知恵を絞ってきました。その大きな例が宗教や神話など、自らの手で世界を解釈し、秩序を与えようという行為です。でもまぁ、凡人である私たちにはこんな意識は必要ないですね。
私たちは私たちで、周囲にころがっている情報やモノや人を整理して、居心地のいいパーソナルスペースを作り上げる努力をすればいいのです。この一人一人の努力の集積が、私たちの社会や世界を体系づける神話や大きな物語になるのですから。
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